こんにちは、京都を中心に中小企業のDXコンサルを行う坂田岳史です。
本blogでは、DXの本質を理解して頂き、中小企業が取り組む為のヒントをシリーズでお話します。自社のDX化の参考にして頂ければと思います。
第7回:従来のIT経営のプロセス
DXは従来のトップダウンのIT経営ですが、その違いを明らかにする為に、まずIT経営のプロセスをご紹介します。
上写真のようにIT経営では、まず経営外部環境の変化を察知し、それによる経営課題を明らかにします。そして、その課題を解決する為の経営戦略を策定し、会社の業務を変える業務改革の計画と、それを支援するIT化企画を作成します。そして、業務改革とIT導入を並行的に実行します。簡単に説明しましたが、実際は各工程の中に詳細なプロセスがあります。そして、ここでのポイントは経営戦略を策定する時に、IT活用を前提としてない事です。
つまり、経営課題を解決する為に、何が必要で、何を変える必要があるか?と言う視点で戦略を考えます。例えば、競合店が出現して、顧客がそちらに流れて売上が低下した場合、いきなりIT活用を考えるのではなく、競合に負けない商品やサービスは何か?接客方法や広告宣伝をどのように変えればいいか?と言う視点で考えます。考えた結果、新しい商品が出来たなら、それをSNSでどうプロモーションするかを考えて実行します。いきなりIT活用を考えるのは順次が逆なのです。
-第8回に続く-
中小企業のDXコンサルタント 坂田岳史
中小企業診断士、ITコーディネータ、ITストラテジスト
有限会社ダイコンサルティング 代表取締役
京都府中小企業診断協会 会長
兵庫県立大学 客員教授 経営情報システム論担当
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