こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。
先日、ある方から「坂田さんはIT経営コンサルタントですが、ITコンサルタントとどう違うのですか?」と聞かれました。そこで、私の個人的見解ですが、ITコンサルとIT経営コンサルの違いをお話ししたいと思います。
■ITコンサルタント
どちらかというと技術的なコンサルを行う人材です。コンピュータのハード・ソフトに関する知識からプログラミングができる能力、ネットワークやデータベースに関する知識と経験などを持ち、システム開発において技術面でお客様の要望を満たす事ができる人材でしょう。
また、技術的な事に加え、製造・小売などの業務知識も持ち、お客様のが要望するシステムを技術面を含めグランドデザインできる能力があるコンサルタントと考えます。
■IT経営コンサルタント
一方、IT経営コンサルタントは、ITコンサルタントの能力を持ちます。それに加え、経営的な知識や経験も持ち、業務システムなどを導入する際の上流工程である、経営戦略策定や経営課題抽出、IT化企画作成などができる人材でしょう。つまり、売上向上やコストダウンなど、経営的効果を得る為のIT(業務システムやWeb系システムなど)を企画・提案し、そのITの導入・運用までをコンサルティングするという事です。
こう書くと、IT経営コンサルタントはITコンサルタントの上位に位置づけれられると思われますが、そうではなく棲み分けができると思います。IT経営コンサルタントは経営に強いITコンサルタントであり、逆に技術面ではITコンサルタントの方が知識や経験が深いでしょう。
ちなみに、私はIT経営コンサルタントと名乗っています。18年間、コンピュータの開発やSEとしてシステム開発を行ってきた経験をベースに、経営的知識を得て、経営的効果があるシステムの企画や導入を指導しています。企業がシステム等のITを導入する場合、やはり流工程が重要だと考えます。IT経営コンサルとITコンサルの違いを議論するのではなく、いかに上流工程をうまく行うかを議論する方が大事ですね。
尚、ITコンサルとIT経営コンサルの違いを質問された方には、このような話をさせて頂きました。
IT経営コンサルタント 坂田岳史 (ITストラテジスト、中小企業診断士、ITコーディネータ)
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