あけましておめでとうございます。IT経営コンサルタントの坂田岳史です。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、少し前の話ですが、昨年の11月頃自宅近くの田んぼを通ると、農家の方が田んぼの土を掘り返し栄養分を与えていました(写真)。農業の事は詳しくないのですが、おそらく来年に備えて土に栄養を与えているのでしょうね。美味しいお米を獲る為には、まずは土に栄養がないとダメですからね。
これは、IT経営にも言える事だと思います。IT経営とは、「経営環境の変化に応じて、経営のやり方を変えていく。その時に、ITを有効に活用する」という経営手法です。
つまり、単にWebやシステムを導入するだけでなく、経営環境の変化を察知し、それに対応する為の経営方針や戦略を創る。そして、それを実現する際にITを上手く活用するという事です。
このIT経営を支えるのは、次の事です。
①経営者の強い思い
②経営・業務改革を実行する力
③最適なITを選定し導入できる力
この3つをよく見ると、全て人間の力が必要になっています。①~③までを全て経営者が実行するのは難しいでしょう。通常は、経営者の指示に従い②や③を実行できる人材が必要です。しかし、特に中小企業の場合は、中々このような人材がいないのが現状です。
しかし、IT経営に成功している中小企業には、このような人材がおられます。というか、そのような人材を育成しているのです。
ある会社では、ITに詳しい人を中途採用し時間をかけて、自社業務とITに強い人材を育成しています。また、別の会社では、時間がかかりますが、新入社員をIT化人材と位置付け教育・育成しています。田んぼに栄養を与えるのと同じように、IT経営を成功させる為には、少し時間がかかりますが、人材という栄養分を会社に補給する必要があります。
私はIT経営コンサルタントとして、中堅・中小企業のIT経営を指導しています。しかし、上記のような人材が社内にいないと、うまくいかない事もあります。外部人材の力を活用する事も有益ですが、まずは社内の人材づくりがIT経営を成功させるでしょう。
その意味から、私は今年は特に業務改革とIT導入ができる人材育成教育にも力を入れます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます!
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