管理ツールがなければ、管理できない【IT経営コラム】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

先日、ある会社の社長さん(製造業)がIT経営の相談に来られました。この会社では、現在簡単な販売管理システム(受注管理システム)があるのですが、ほとんどの業務は手書きの伝票を使っています。手書きの伝票でも仕事がうまく回っているのであれば、業務的には問題ないでしょう(わざわざ、システムを強化する必要もない)。

しかし、この社長さんは、今のままではダメだと言われます。その心は?と聞くと、「手書きの伝票を使っていると、仕事がやりっぱなしになり、的確な管理ができないと言われます。
例えば、材料発注の担当者がいます。その担当者は材料発注書を手書きで作って、業者にFAXしますが、その材料が予定どおり入荷したかどうかは、現場に行かないと分かりません。1日に多くの発注をしていると、いちいち現場で入荷確認なんてできないですね。入荷が遅れると、現場から「材料がまだ来てない」という連絡を受けて、初めて未入荷が分かります。

社長さんは、このような状況を見て、当事者だけでなく全ての従業員が他の仕事も含めて、管理ができるようにしたいと言うのです。その為には、どのようなシステムがいいかという相談です。
つまり、管理する為の、管理ツールが必要という考えなのです。

管理とはご存知の通り、PDCAサイクルを回す活動です。このDo(実行)の部分で情報がないと、上手く行っているのか行ってないかが分からないのです。材料を発注したが予定通り入ったか?協力工場に加工を発注したが、予定どおり仕上がったか?各作業が納期通りできそうか?などなど。
このような状況を、全社的に「見える化」し、問題があれば気が付いた人が即時対応する。このような状況を作り上げたいという事です。

ITは道具と言われますが、今回は管理する為の道具としてITを使いたいと言う事ですね。しっかり、使い方を分かっておられる社長さんです。という事で、現在見える化の為のシステム化企画書づくりをコンサルさせて頂いています(^^)




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