先日、ある新規創業者の方から「経営とはなんですか?」という
素朴な質問を受けました。その方は、昨年、創業されたのですが、経営というものがよく分からないので教えて欲しいと言うことです。
皆さんがもし、同じ質問をされたらどう答えますか?
私はこう答えました。
「経営とは、人・もの・金の経営資源を有効活用し、半永久的に営利活動を行うこと」この定義に異論のある方もおられるかもしれませんが、大きくははずれていないと思います。
こう答えると、新規創業者の方は、「それでは、経営管理とはどういうことですか?」と続けて質問されました。
私はこう答えました。
「経営管理とは、経営活動を管理することです」、「具体的には、人(人事管理)、金(財務・会計管理)、もの(設備管理)を管理する活動です」さらに、「様々な経営活動(販売管理、生産管理等)を管理する活動です」
また、管理とはご存じのとおりPDCAを回すことです。例えば、販売管理の場合、今年は3億円販売すると計画します(P)。そして、販売を行います(D)。販売の過程で売上をチェックします(C)。計画通りなければ改善策を講じます(A)。経営とはざっくした考えですが、経営管理というとPDCAを回す活動になります。
つまり、経営を行うためには管理しなければいけない項目がたくさんあります。上に挙げた、人、もの、金、販売、生産、在庫などなどです。これらの管理対象の管理目標を決めて、管理活動をすることが経営管理です。
実は、この新規創業者の方は、人の管理になやんでいるようです。従業員がうまく使えないので悩んでおり、「経営ってなんだろう」と原点に返って考えたかったそうです。
あまり詳しくはお伝えできませんが、この会社の場合従業員の方の労務管理が重要でした。アットホームな雰囲気がある会社ですが、逆にそれが従業員を甘やかせていたようで、責任をもって仕事をするという感覚が少ないようです。
私は「それは社長の責任です」と、はっきりと言いました。
社長がアットホームな雰囲気をつくり、従業員と気楽に話をすることも重要かもしれませんが、社長と従業員は責任も権限も天と地ほど違うのです。やはり、社内では区別をつけるべきなのです。
つまり、仲良くするときはしても、叱るべき時は厳しく叱ると言うことが必要なのです。
アットホームな雰囲気と、馴れ合いはまったく違うものです。
新規創業の社長さんも理解されたようです(^^)¥
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