こんにちは、社長さんの笑顔を創る、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。
さて、2014年が明けて5日経ちましたね。明日から仕事初めの会社も多いでしょう。そこで、今回は2014年のIT経営の方向を少し考察してみました。
(1)スマホの活用
2011年にスマホ率(ガラケーとの比率)が5割を超え、14年の携帯端末出荷台数はスマホが8割程度になるとのこと。益々スマホの利用が進みそうです。スマホ活用には専用アプリの存在が大きいと思います。最近では、歩数計や消費カロリーを記録する「ライフログ」アプリがよく使われています。常に持ち歩くスマホならではの活用法ですね。
一方、企業の活用も専用アプリの開発で、いろいろ効果がでそうです。実は、昨年末にある中小製造業が作業現場で、ある情報を活用したいという事で、スマホなどの携帯端末を活用するIT化企画を作りました。この時、専用アプリを作るかWebアプリを作るか検討したのですが、結局両方の案をRFP(要求仕様)化して、ITベンダーに提案をもらう事にしました。
個人的には、スマホ活用の場合、専用アプリもいいですがWebアプリを活用すると、PCからも同様にアプリが利用できますので利点が多いかなと思います(ケースバイケースですが)。
いずれにしても、スマホやタブレットは、アプリを上手く企画して導入すれば中小企業でも大きな力を発揮するでしょう。
(2)ソーシャルメディア(O2Oへの活用)
ソーシャルメディアと言うと、facebookやtwitterと思いますが、昨年からLINE@というサービスが注目されています。これは、中小・小規模店舗向けのLINE公式アカウントです。自店のLINE公式アカウントに登録してもらう事で、お店の情報をリアルタイムにお届けする事ができます。少し前の携帯メールに似ていますが、携帯メールではメルアドを集めて登録管理する必要がありましたが、LINE@の場合は、お客様に登録してもらうだけなので管理が簡単です。既に集客に効果を出しているお店も多くあります。2014年はさらにLINE@の利用も増えると思います。
ちなみに、LINE@は実店舗がないとダメなのです。実は、私の会社(ダイコンサルティング)も登録申請したのですが、しっかり断れました(^^;
尚、LINE@の活用はいいですが、HPやblog、facebookなどの他のWebメディアと連携・融合した方がより効果がでます。昨年から私も、Webメディアミックス戦略をコンサルしています。2014年もこのニーズは続きそうです。
(3)ビッグデータの活用
昨年から「ビッグデータ」という言葉をよく聞きます。これは、通常のPCでは管理しきれないほど、膨大なデータを活用して、マーケティングに役立てようという考え方です。例えば、POSデータや顧客購買データなどなど。最近ではビッグデータを分析する人材を「データサイエンティスト」と呼び、大手ITベンダーではこのような人材の育成に力を入れているようです。
中小企業でも、顧客の購買履歴やPOSデータを活用して、いつ、だれが、なにを買っているかを分析し売れる時に、売れるものを売る活動をすることは重要です。尚、このような活動は以前からあったのですが、特に中小店舗やお店ではデータが蓄積されていない(適切なシステムが入っていない)ケースが多くありました。データがないと分析もできないですね。
2014年は私は、中小店舗でも低価格で導入できるシステムを使い、データ分析による販促コンサルをやって行きたいと思います。データは見えない顧客の動きを教えてくれます。上手く使えば売上向上も可能でしょう。
(4)BYOD(Bring Your Own Device)
BYODとは、社員私用のスマホやタブレットを使って会社のシステムにアクセスする形態です。
外回りの多い営業担当者が自分のスマホで、営業報告などをする事でき、多様な就業形態を実現する方法として昨年あたりから注目されています。ただ、個人のスマホなどを使う為、情報セキュリティ確保の課題がありますが。ま、会社がスマホやタブレットを用意すればいいのですが、個人用と仕事用の2つを持つのも面倒ですね。1つで公私共に使える方が便利かなと思います。調査会社によると2016年にはBYOD者が国内で750万人になるとのことです。
ちなみに、Bring Your Own Deviceとは、パーティーなどで「飲み物は各自持ち寄り」を意味する"BYOB"(Bring Your Own Booze/Bottle)という英語表現を元にしているようです。
他にもIT経営のトレンドはあるでしょうが、中小企業が活用できるという意味では、ここまで書いた4つのポイントが重要と思います。
尚、IT経営では単にスマホを活用するという目先の事だけでなく、しっかりと自社の将来目標を上げ、それを実現する為の戦略を定め、戦略実現の為の戦術としてITを活用する!という考え方が重要です。2014年も、中堅・中小企業の方々の発展の為に、IT経営をご指導させて頂きます。
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