暗号化の鍵とアルゴリズムについて【情報セキュリティ編】

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こんにちは、IT経営コンサルタントの坂田岳史です。

最近はマイナンバー制度も始まり、企業の情報セキュリティへの関心が高まっていますね。情報セキュリティは、いろいろな視点での対策も必要で、かつ技術的な事も理解してないといけません。
そこで、今回は情報セキュリティ技術の中でも、最も基本的な暗号化について、分かり易くお話しします。

■暗号化に使われる、アルゴリズムと鍵数
 暗号化とは、通常の文章(平文:ひらぶん)を、意味の分からない文章に変える事です。複合化とは、その逆で、暗号化された意味の分からない文章を、元の文章に戻す事です。
 この暗号化には、鍵数と暗号化アルゴリズム(暗号化するルール)があります。

例えば、「ABCDEF」という文字列を、「BCDEFG」に暗号化したとします。
これは、ファベットを1文字右にシフトした簡単なものです(A→B、B→Cのように)。
この場合、暗号化アルゴリズムは「ファベットを*文字分、右にシフトする」という事になります。
暗号化の鍵数は「1」です。

通常、暗号化の鍵数が多くなると、復号が難しくなります(解読が難しくなる)。
上の例の場合、鍵数=1よりも、鍵数=5の方が、解読には時間かかりますね。
しかし、このような簡単なアルゴリズムであれば、鍵数が1でも5でも、簡単に破られてしまいます。
この場合、「暗号化アルゴリズムが弱い」という事になり、もっと解読され難い暗号化アルゴリズムを使わないといけません。

実際に、インターネットで使われている暗号化アルゴリズムは、かなり複雑で鍵の長さも128や256と長くなっており、簡単には解読(復号)できないようになっています。
今回は、まずは暗号化について簡単にお話ししました。次回は、もう少し技術的な事にも触れていきたいと思います。


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