中小企業のAI活用 第2章 ひょっこりとAIが登場!

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「ひょっこりはん(古い?)」のように、最近ではAIが身近なところに、ひょっこりと登場しています。例えば、facebookで飲み会の写真をアップすると、自動的に人物にタグ付けされます。これはAIを活用した画像認識機能を使っています。また、IphoneのSiriに「今日の天気は?」と聞くと「今日の京都は晴れのち曇りです」と答えてくれます。これはAIの自然言語処理(会話)機能を使っています。さらに、お店やイベント会場でよく見かける「ペッパー君」も、もちろんAIの画像・音声認識、自然言語処理などの多彩なAI機能を活用しています。他にも、献立を提案してくれる電子レンジや冷蔵庫や、ディープラーニングを活用して床上物体を認識し、段差があれば自動的に本体を持ち上げて自走するAI掃除機もあります。さらに、AI電動シェーバーでは、髭の濃さをセンサーで読み取り自動的にシェーバーの回転数を調整してくれます。

これらの身近なAIの他にも有名なところでは、プロの囲碁棋士に勝利したAlphaGoもディープラーニングを活用したAIシステムです。また、「東ロボ君」は、AIが東大合格できるか挑戦したプロジェクトです。代々木ゼミナールで行われた初の模擬試験に挑戦し偏差値60程度の成績を納めました。ただ、東大合格レベルに到達するのは難しいと判断され、現在プロジェクトは凍結されました(残念)。
これらは、第1章でお話しした「AIのアプリケーション」です。そして、これらのAIアプリケーションには上図のような分類があります。

例えば、囲碁のプロ棋士に勝ったAlphaGoは、囲碁対戦専用のAIです。また、電子レンジや冷蔵庫なども家電に特化したAIです。もちろん、意思はありません。ですので、左下の第3象限に位置します。また、Siriやスマートスピーカは汎用的に使えて意思がないので、左上の第2象限に位置されます。東ロボ君やペッパー君は、その中間と言えるでしょう。

一方、ドラえもんや鉄腕アトムなどは意思があり、のびた君の願いを叶えたり、地球を守る活動を自らの意志で行います(その他にもいろいろできるので汎用性がある)。宇宙戦艦ヤマトに登場するアナライザは、意思があるのですが分析専門のAIロボットですので、右下の第4象限に位置付ました。
こうしてみると、右半分の意思があるAIは全てアニメの世界で、現在のAIは左半分の意思がないAIになっています(当然といえば当然の事ですが)。ちなみに、通常左半分を「弱いAI」、右半分を「強いAI」と呼んでいて研究分野が違います。当面は、弱いAIが私たちの生活やビジネスを変えていく事になるでしょう。まずは、AIアプリケーションには分類がある事をご理解ください。

尚、中小企業がAIを活用する場合、主に上図の左下(第3象限)の、意思がなく・特化型のAIになるでしょう。その具体的な姿は、3章以降でお話していきます。

次回は、AIのビジネス活用についてお話しします。




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